新築一戸建て(大手建売)でよく使われる屋根材 アスファルトシングルとスレートとは
建売住宅でよく使われている屋根材がスレートもしくはアスファルトシングルです。どんな素材か簡単に説明させていただきます。
最近よく使われるアスファルトシングルとは
アスファルトシングル材は、アメリカやカナダで一般的な屋根材として使われています。 アスファルトシングル材は、パワービルダーでも採用することが増えてきました。
アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透 「含浸(がんしん)」 させ、表面に細かくした石粒を吹き付け接着してある屋根材です。シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することができます。
石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションをつくることができます。カッターやハサミなどでも簡単に切ることができるので施工もしやすいのも特徴です。
建売住宅でよく利用される屋根材は、
アスファルトシングル
と
スレート
です。
メインテナンスは、10年から15年で必要になります。サイディングの外壁と修繕のタイミングが重なるので同時にするのがコストを抑えるポイントです。足場を組むだけでも、20万円~30万円かかるので、それぞれ足場を組むとそれぞれに足場を組まないといけないからです。
アスファルトシングル材の特徴
デザイン性が高い
アスファルトシングル材は、軽量で加工しやすいことから複雑な屋根の形状に合わせて施工することが可能です。 さらに、石粒の色によってさまざまなカラーが再現できることから、デザイン性が高いといえます。割れや錆びに強い
軽いので耐震性が高い
アスファルトシングル材は、屋根瓦やスレート屋根に比べてとても軽いため、建物に負担がなく耐震性が高いことがメリットです。 重量は屋根瓦の約5分の1と非常に軽く、地震対策として使用できる屋根材です。
「割れない」「錆びない」屋根材
アスファルトシングルは 薄いシート形状でとても柔らかいことから割れる心配がなく、瓦屋根のような屋根材のようにひび割れたり、 アスファルト性の防水紙と石で製造されているため 金属屋根材のようにサビついたりしないメリットがあります。
石粒で覆っているため傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性に優れています。
アスファルトシングル のデメリット
強風に弱い
強風に弱く表面の小石が落ちてくるのが難点6mm程度の薄いシートのため、強風によって 反りやや剥がれや破れが起きる可能性があります。施工の際は接着剤や金物で屋根に圧着するので、施工技術が重要です。
湿気や高い気温が原因で劣化
湿気、気温が原因で劣化しやすいことがデメリットです。気温が高くなりすぎると熱による伸縮や紫外線の影響で劣化しやすくなります。
さらに、気温が低くすぎることも劣化の原因になります。
表面の石粒がはがれやすい
アスファルトシングル材は、表面の石粒がはがれやすいのがデメリットです。 表面の石粒がはがれたまま放置しておくことは、劣化を早める原因にもなります。
また、はがれた石粒が雨どいに詰まる可能性があります。
よく使われているスレートとは
スレートは価格が安くて軽量な屋根材で、セメントを主原料としたスレートのことです。セメントでできた屋根材の表面に塗装を施してあります。 セメントで作られた化粧スレートは安いというだけでなくデザイン性も高いため、パワービルダーや一般の工務店では主流の屋根材として使用されています。
また施工もしやすい屋根材のため、施工費用も抑えることが可能です。コストパフォーマンスの高い屋根材です。
化粧スレートとは
化粧スレートとは、セメントと繊維材料を混ぜた厚さ約5mm程度の平板状の屋根材のことをいいます。大半のスレート屋根といえば、この化粧スレートです。薄く板状で、軽いため、運搬がしやすく施工費が安く済むのが特徴です。
この化粧スレート に 石綿スレート と 無石綿スレート があります。
石綿スレート
平成18年に規制が強化され、現在の新築では使用されていません。
平成18年以前の石綿スレート屋根を使っている場合は、経年劣化でスレートからアスベストが飛散することもあるので注意が必要です。
無石綿スレート
平成18年のアスベストの規制強化に伴い、化粧スレートといえば無石綿スレートになります。
天然スレートとは
天然スレートとは、 天然石を利用して作られたスレート材のことです。 ヨーロッパなどでは、お城などの建物によく使われているそうです。高級感があり、自然の色合いがいいという特徴がありますが、重量が重い、素材自体が高価、施工費用が高く塗装もできない ので一般的な住宅で利用されることはありません。
東京丸の内駅公舎の屋根材も天然スレートでできているそうです。
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